CreAto 10th anniversary「式日」

あらかじめ決められた恋人たちへ
siraph

前売: 3400円 / 当日: 4000円 / + drink（600円～）

チケットの購入はこちらから（外部リンク）

「式日」によせて／森樹

ライブハウス・CreAtoのある恵比寿がそうであるように、
10年という歳月は、人や街、そして文化すら容易に変えてしまう。
普段は気づかなくとも、ふと立ち止まって周りを見渡してみると、
思いがけない風景がそこにある。
同じように、我が身を振り返ってみれば、
新たな思考や感覚がいつの間にか定着していることを知る。

だが、変わらないものも、変わらずにあって欲しいと願うものもある。
何かに突き動かされる、熱狂させられる気持ちだって、そのひとつ。
音楽を愛する者、携わる者を例に挙げれば。
そうした時代や己の“変化”を超えて、
心揺さぶる音が鳴り響く瞬間に立ち会いたい――。
そんな欲求を常に抱えながら、
ストリーミング・サービスを巡り、またレコ屋やライブハウスに足を運ぶのである。

2015年に始動、2016年1月にグランドオープンを果たした恵比寿CreAto。
現店長がブッキングを手掛けたオープニングイベントは、
NATSUMEN、緋と陽、HAPPLE、DJ KOVACSというオルタナティブなメンツで行われた。

そして2024年11月。CreAto10周年を目前にして、
心揺さぶる音に触れたい現店長たっての希望により、
再びオルタナティブで豪華な組み合わせが実現した。

シネマティックなDUBを標榜する、
池永正二率いるインスト・バンド「あらかじめ決められた恋人たちへ」。

シンガー・Annabelを中心に多彩なメンバーが集結し、
エレクトロニカやマス・ロックなどを採り入れたスタイリッシュなサウンドを生み出す「siraph」。

広くはポスト・ロックという様式でカテゴライズされることもあった
ふたつのユニットが、初めて恵比寿CreAtoで対峙する。

また今回は、CreAtoの特徴とも言える大型のLEDディスプレイを活かすべく、
あら恋はrokapenisを、siraphはyukako (Hello1103)をVJに招聘。
両ユニットの大きな魅力とも言える映像的な演出に細部までこだわった、
この日だけのプレミアムなパフォーマンスを披露する予定となっている。

10周年を祝う、特別な日に。

一抹の寂しさと、憂いをもって、恵比寿からまたはじまる。